【Python】pyautoguiを使ったキーボード操作、マウス操作
この記事では、ライブラリの「pyautogui」を使って、キーボード操作、マウス操作する方法について記載します。
- Python 3.7.4
- PyCharm 2019.2
- PyAutoGUI 0.9.47
【一覧】
この記事に記載する処理について、一覧にまとめておきます。
今回使用する「pyautogui」は標準ライブラリではないため、インストールが必要です。
キーボード操作
コード | 説明 |
---|---|
press() | キーを押す |
keyDown() | キーを押したままにする |
keyUp() | キーを離す |
hotkey() | 同時押し |
typewrite() | キーをタイプしていく |
マウス操作
コード | 説明 |
---|---|
position() | マウスの現在位置を取得 |
moveTo() | マウスを指定の座標に向けて移動 |
moveRel() | マウスを現在位置から指定の距離移動 |
click() | 座標指定の位置をクリック |
doubleClick() | 座標指定の位置ををダブルクリック |
dragTo() | ドラックして指定の座標に向けて移動 |
dragRel() | ドラックして指定の距離移動 |
【使い方】
キーボード操作
キーボード操作では、プログラムを実行することで、キーが押される(離す)操作が
行なわれます。
指定可能なキー一覧は下部に記載しておきます。
press()
「press」はキーを押す操作がされます。
使い方は下記の様に、引数に指定可能なキーを1つ渡します。
import pyautogui pyautogui.press('a')
keyDown()
keyUp()
「keyDown」はキーを押したままにする操作、「keyUp」はキーを離す操作がされます。
使い方は下記の様に、引数に指定可能なキーを1つ渡します。
下記の例では、「Ctrl」を押したまま「C」のキーを押すことで、コピーのショットカット操作を行ない、その後で「Ctrl」を離しています。
import pyautogui pyautogui.keyDown('ctrl') pyautogui.press('c') pyautogui.keyUp('ctrl')
hotkey()
「hotkey」はキーの同時押し操作です。
使い方は下記の様に、引数に複数の指定可能なキーを渡します。
下記の例では、「Ctrl」+「C」のコピーのショートカット操作を行なっています。
import pyautogui pyautogui.hotkey('ctrl', 'c')
typewrite()
「typewrite」は連続してキーを押す操作です。
使い方は下記の様に、引数に文字列もしくは文字のリストを渡すとその順番に
キーを押す操作がされます。
引数は他にも「interval」、「logScreenshot」があります。(省略可能)
「interval」はキーを押す間の時間を設定できます。
「logScreenshot」はTrueにすることで、操作完了後のスクリーンショットが保存されます。
import pyautogui pyautogui.typewrite('abcdefg', interval=1.0, logScreenshot=True)
指定可能なキー一覧
下記操作でも確認可能です。
import pyautogui print(pyautogui.KEYBOARD_KEYS)
['\t', '\n', '\r', ' ', '!', '"', '#', '$', '%', '&', "'", '(', ')', '*', '+', ',', '-', '.', '/', '0', '1', '2', '3', '4', '5', '6', '7', '8', '9', ':', ';', '<', '=', '>', '?', '@', '[', '\\', ']', '^', '_', '`', 'a', 'b', 'c', 'd', 'e','f', 'g', 'h', 'i', 'j', 'k', 'l', 'm', 'n', 'o', 'p', 'q', 'r', 's', 't', 'u', 'v', 'w', 'x', 'y', 'z', '{', '|', '}', '~', 'accept', 'add', 'alt', 'altleft', 'altright', 'apps', 'backspace', 'browserback', 'browserfavorites', 'browserforward', 'browserhome', 'browserrefresh', 'browsersearch', 'browserstop', 'capslock', 'clear', 'convert', 'ctrl', 'ctrlleft', 'ctrlright', 'decimal', 'del', 'delete', 'divide', 'down', 'end', 'enter', 'esc', 'escape', 'execute', 'f1', 'f10', 'f11', 'f12', 'f13', 'f14', 'f15', 'f16', 'f17', 'f18', 'f19', 'f2', 'f20', 'f21', 'f22', 'f23', 'f24', 'f3', 'f4', 'f5', 'f6', 'f7', 'f8', 'f9', 'final', 'fn', 'hanguel', 'hangul', 'hanja', 'help', 'home', 'insert', 'junja', 'kana', 'kanji', 'launchapp1', 'launchapp2', 'launchmail', 'launchmediaselect', 'left', 'modechange', 'multiply', 'nexttrack', 'nonconvert', 'num0', 'num1', 'num2', 'num3', 'num4', 'num5', 'num6', 'num7', 'num8', 'num9', 'numlock', 'pagedown', 'pageup', 'pause', 'pgdn', 'pgup', 'playpause', 'prevtrack', 'print', 'printscreen', 'prntscrn', 'prtsc', 'prtscr', 'return', 'right', 'scrolllock', 'select', 'separator', 'shift', 'shiftleft', 'shiftright', 'sleep', 'space', 'stop', 'subtract', 'tab', 'up', 'volumedown', 'volumemute', 'volumeup', 'win', 'winleft', 'winright', 'yen', 'command', 'option', 'optionleft', 'optionright']
マウス操作
position()
「position」はマウスの現在位置を取得します。
使用方法は下記の様に、引数なしでコールすると、現在のマウス位置の座標を取得できます。
import pyautogui mousePoint = pyautogui.position() print(mousePoint) # mousePoint >> Point(x=642, y=458)
moveTo()
「moveTo」は指定の座標に向けてマウスを移動させます。
使用方法は下記の様に、移動先の座標を指定すると、その座標に移動します。
省略可能ですが「duration」を指定すると、その時間をかけて対象の座標に移動します。
import pyautogui pyautogui.moveTo(x=100, y=200, duration=10)
moveRel()
「moveRel」はマウスを現在位置から指定の距離移動させます。
使用方法は、「moveTo」とほぼ同じですが、マウスの移動は今いる位置から指定した距離の移動になります。
import pyautogui pyautogui.moveRel(100, 200, duration=10)
click()
「click」は指定の座標位置をクリックする操作です。
使用方法は下記の様に、クリックしたい座標を引数にすると、その座標をクリックします。
また、省略可能ですが、「clicks」、「interval」、「button」も引数にあります。
「clicks」はクリック回数を指定できます。(省略時は1回)
「interval」はクリックとクリックの間の時間を指定できます。
「botton」は左クリック(left)、右クリック(right)、中央ボタン(middle)を指定できます。
import pyautogui pyautogui.click(x=100, y=200, clicks=2, interval=1.0, button='right')
doubleClick()
「doubleClick」は指定の座標位置をダブルクリックする操作です。
使用方法は、座標を指定すると、その位置をダブルクリックします。
また、省略可能ですが、「duration」、「button」も引数にあります。
「duration」はその時間をかけて指定の座標に移動します。。
「botton」は左クリック(left)、右クリック(right)、中央ボタン(middle)を指定できます。
import pyautogui pyautogui.doubleClick(x=100, y=200, duration=0.5, button='right')
dragTo()
「dragTo」はドラックしたまま指定の座標に移動します。
使用方法は下記の様に、移動先の座標を指定すると、その座標にドラッグしたまま移動します。
省略可能ですが「duration」を指定すると、その時間をかけて対象の座標に移動します。
また、こちらも省略可能ですが、「botton」で左クリック(left)、右クリック(right)、中央ボタン(middle)を指定できます。
import pyautogui pyautogui.dragTo(100, 200, duration=3, button='left')
dragRel()
「dragRel」はドラックしたまま指定の距離を移動させます。
使用方法は、「dragTo」とほぼ同じですが、マウスの移動は今いる位置から指定した距離の移動になります。
import pyautogui pyautogui.dragTo(100, 200, duration=3, button='left')
【参考サイト】
今回の作業にあたり、下記サイトを参考にさせて頂きました。
pyautogui.readthedocs.io
bttb.s1.valueserver.jp
bttb.s1.valueserver.jp